こんにちは。ゆうまろほーむの住人 Yuです。
今回は、ENERMAXの PCケース「PABYS PB30」をレビューします。
ブラックとホワイトでやや価格が異なりますが、どちらも約4,000円で購入できる格安の PCケースです。
こちらのケースは、ドスパラのみの販売となっており、ブラックを 3,800円(2022/06)で購入しました。
スペック
ATXサイズのマザーボード対応、サイドパネルがガラスという条件だと、2022年7月執筆時点では最安の PCケースとなっています。
ロングセラーとなっている Thermaltakeの「H26」がやや値上げ傾向とあり、あちらはアクリルですから、PABYS PB30(以下、「PABYS」という)が順位を上げているのが納得できます。
項目 | 詳細 |
対応マザーボード | ATX / Micro-ATX / Mini-ITX |
サイズ(W/D/H) | 幅200 × 奥行375 × 高さ458 mm |
重量 | 4.2 kg |
対応CPUクーラー高さ | 156 mm まで |
対応ビデオカード長さ | 300 mm まで |
搭載端子 | USB3.2 Gen1 x1 USB2.0 x 1 HD Audio x 1 |
搭載可能ラジエータ | フロント:360 / 240 / 120 mm トップ:240 / 120 mm リア:120 mm |
搭載可能ファン | フロント:3 x 120mm / 2 x 140mm トップ:2 x 120mm リア:1 x 120mm |
付属ファン | リア:1 x 120mm SquA RGB Fan |
カラーリング | ブラック、ホワイト |
外観チェック
サイドパネルは、4点スクリューねじ止めです。
Antecの「DP301M」でも同様でしたが、安価なモデルのガラスはこのタイプが多いかもしれません。スライドやマグネットと違い、ガラス一枚に穴を 4か所開けるだけですからコストが抑えられるのでしょう。
受け部分のゴムが劣化するので、何度も開け閉めする場合は気になるポイントです。
フロントパネルですが、表面がカーボン調に加工されています。
商品画像から、ツルツルしているのかなと思っていましたが、少し格好良いです。ホワイトはどのようになっているか気になります。
端子類はフロントパネルに装着されているので、フロントパネルを外す際は神経を使います。
今どきのケースですが、USB3.0と USB2.0が 1つずつというのは珍しい気がします。
オーディオ端子も、マイクとヘッドフォン端子が分かれていますから、全体的に古めの設計だと感じました。
上面にマグネット式のダストフィルターが取り付けられています。
サイドパネルのガラスには、両面とも保護フィルムが貼ってありました。
作業中は気にせずベッタリと触って、最後に剝がせるのは良いかもしれません。
内部構造は今どき、つくりは値段なり
よく見慣れた内部構造です。
全体的にペラペラしています。前回レビューした、DeepCoolの「MACUBE 110」が 6kgなのに対して、4kgですから明らかに金属が薄く、剛性がありません。
電源ユニットは見えるので、メーカーロゴが見えます。また、電源ボックス上部がメッシュになっているので、下に隠した配線が見えます。
裏配線もできますが、スペースはそれほど広くはありません。
CPU裏に大きな穴が開いているので、マザーボードを取り付けたままCPUクーラーの交換ができます。
付属品は必要最低限ですが、同社の「Fulmo.Q」同様にベルクロが付属しているのは好印象です。
拡張カードスロットは切り取り式
拡張カードスロットはすべて切り取り式でした。Fulmo.Qは最上段の 1か所はネジ止めだったので、少し残念です。
フロントパネルの端子類はオーソドックスです。
たまにスイッチや LEDの端子がまとまっているケースがありますが、かなり便利なのでどこのメーカーでも実装してほしいです。
マザーボードを組み込んで電源ケーブルを配線した図です。
前回同様、EZDIYのスリーブケーブルを使用しています。
EPS12Vが左に、ATX24Vが下にずれています。ケーブルホールが全体的にもう少しずれているともっと綺麗になるのにと思いました。
マザーボードは一般的な価格の「ASUS PRIME B560M-K」を使用しています。
裏配線時に、MACUBE 110よりも優れている点があり、ケーブルバンドをくくりつける穴が多数設けられています。
宙にケーブルを浮かせたくないので、こちらは非常に助かります。
「4,000円」には見えない?
すべての組み込みと配線をした図です。
ケースファンもスリーブケーブル同様に、EZDIYの製品を使用しています。リピートしまくりでお気に入りです。
トップとフロントにファンをもう一つ取り付けられましたが、スリーブケーブルが見えなくなるので、吸気と排気の数を合わせて取り付けています。
ATXケースなので、ビデオカードと電源ボックスまで距離があり、PCIE電源ケーブルが長くなっているのが少し不格好に感じます。
正面ナナメから見ると、”顔”がそこそこ格好良いので、約4,000円という感じはしません。
レインボーにライトアップ。
ガラスが非常にクリアなので、かなり明るく感じます。
配線がしっかりと見えるので、実は初心者に易しくないケースなのでは、と感じました。
白が格好良いです。
今回はブラックを使用しましたが、PABYSのホワイトは内部まで白塗装なので、また違った印象になると思います。
デザインにコストを注いだ潔さ
全体的な印象としては、うまくコストカットをして、お金をかける場所が上手い製品だなと感じました。
デザインが今どきで、ガラスのサイドパネルですから、それなりにコストはかかっていると思います。
素材がペラペラで剛性は最低限、端子類は設計が古いなど、個人的に気になる部分はありますが、PCケースの役割は”見せる”ことですから、割り切りの良さを感じます。
何度も言っていますが、約4,000円の製品です。とんでもないコスパです。
さいごに
ガラスパネルでこの値段、初めて~久しぶりの自作ユーザーにオススメしたい製品でした。
販売経路がドスパラのみなので、販売店のこだわりなどがなければ、Thermaltakeの「H17」「H18」などより少し金額を出す価値はあります。金属が薄いなどは同じですが、バリが無かったり、プラスチックの加工精度は明らかに PABYSの方が上だと感じます。
ホワイト、気になりますが、ガラスの透明度が高すぎて中身がしっかり見えてしまうので、組み立てを真剣に頑張らないといけませんね。
それでは。ゆうまろほーむの住人 Yuでした。
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